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車のサスペンションブッシュとは?サスペンションの役割、種類も解説!

2023年06月01日
車のサスペンションブッシュとは?サスペンションの役割、種類も解説!

自動車の「足回り」の部分は、あまり目立つパーツとは言えませんが非常に大切な役割を果たしています。とくに足回りの中でもサスペンション周りは、走行のたびに生まれる衝撃を吸収し、安定した走行や乗り心地の良さを支えている重要な部分です。そこで今回はその中でも「サスペンションブッシュ」といわれる部品を取り上げ、どのような部品なのか、またどんな役割を果たしているのかなど解説します。

 

1.サスペンションブッシュとは?

サスペンションブッシュは、サスペンションアームという車体から伸びて、ホイールの動きをコントロールする部品の関節にあたる部分に取り付けられている、ゴムでできた部品です。走行中の振動を吸収する役割があります。

 

1-1.サスペンションの役割

サスペンションは、車の「足回り」の一部です。ほかに、足回りに含まれるものには、一般的にタイヤ・ホイール・ブレーキがあります。サスペンションは、車体とタイヤをつなぐ部分です。基本的にスプリング(ばね)、ショックアブソーバー(ダンパー)、サスペンションアームという3つの部分で構成されています。

 

スプリングは、路面の段差に合わせて伸び縮みし、タイヤと路面の接触をキープしながら衝撃や振動を軽減する役割があります。ショックアブソーバー(ダンパー)は、スプリングの内側に位置する棒状の部品で、スプリングが衝撃を吸収することによって生まれる繰り返し起きる振動を、できる限り早く抑える働きをするのです。ショックアブソーバーがない場合、車体は揺れ続けることになり安定した走行はできません。サスペンションアームには、Aの形をしたA字型アームやIの形をしたI字型アームなどがあり、車体と車輪部をつなぎタイヤやサスペンションの上下動を制御する役割があります。

 

1-2.サスペンションの種類

サスペンションには、ストラット式・ダブルウィッシュボーン式・トーションビーム式・マルチリンク式といった種類があります。ストラット式は、スプリングとショックアブソーバーが一体化した形式です。複雑な構造でないためコストも安く、広いスペースを必要としないため、多くの軽自動車や普通自動車などで前後のサスペンションに採用されています。ダブルウィッシュボーン式は、上下二つのA字型アームで車体とタイヤ側をつなげる形式です。

 

悪道でもタイヤの傾きが変化しづらく、タイヤグリップを有効に使え、乗り心地の良い点がメリットです。設置のためにやや広いスペースが必要であり、大型セダンなどに採用されています。トーションビーム式は、サスペンションアームが左右一体となっている形式です。部品が少なく低コスト・スペースもそれほどとらないというメリットがあります。

 

マルチリンク式は、ダブルウィッシュボーン式で使用されるA字型アームの代わりに4本以上のアームが使われる形式です。ダブルウィッシュボーン式より安定性を高めやすく、スポーツカーや高級車に使われています。

 

1-3.サスペンションブッシュとはどんな部品?

サスペンションブッシュは、車体とタイヤをつなぐサスペンションアームの接合部(支点となる部分)に取り付けられた部品で、多くがゴム製です。サスペンションが円滑に動くようにする役割と、走行中に受ける衝撃および振動を吸収する役割があるため、伸縮性のあるゴムが使用されています。ただし、ゴムは劣化しやすいというデメリットがあり、走行距離が長くなった場合やあまり乗っていなくても年数が経った場合は交換が必要です。

 

2.サスペンションブッシュの交換

車の安定した走行のためには、サスペンションブッシュが劣化しているなら、交換が必要です。しかし、ゴムの劣化は急激に起こるものではなく徐々に進行するため、乗っていても気づかないといわれています。ここでは、どんな症状が交換のサインなのかについて解説します。

 

2-1.劣化で現れる症状は?

不具合がある場合のサインで代表的なものは、「異音」です。キュッキュッという音が鳴る、強めにブレーキをかけると異音がする、金属が当たるような異音がするといった場合、サスペンションブッシュ周辺に不具合が発生している可能性もあります。音だけではなく振動を感じやすくなる、車が不安定になる、ゴツゴツという感じが伝わってくるなどの症状を感じることもあります。

 

2-2.交換の目安は?

サスペンションブッシュの交換時期は、車の使用条件によって異なりますが、目安は期間であれば新車購入後10年、距離であれば10kmとされています。サスペンションブッシュの状態は、ハンドリングや足回りの動き、乗り心地に大きく影響するため、長く同じ車に乗り続けたいという方はサスペンションブッシュの点検・交換をしましょう。

 

2-3.サスペンションブッシュの「1G締め付け」とは?

サスペンションブッシュのメンテナンスとして、交換以外にも「1G締め付け」という方法があります。地球上ではあらゆるものに重力(1G)がかかっているため、サスペンションはいつも縮んだ状態になっています。通常車の点検をする際にはリフトアップしますが、サスペンションは伸びたままです。そのまま作業してから地面に降ろせばサスペンションは縮み、サスペンションブッシュはねじれ、止まっているだけでストレスがかかることとなります。

 

これを防止するために行うのが「1G締め付け」です。はじめにサスペンションブッシュのねじれを解放し、ゆがみをリセットした後にジャッキ等で1Gの負荷を与えて各部を締め直します。こうしてサスペンションの動きをスムーズにするのです。

 

3.まとめ

車の安定した走行には、サスペンション周辺は重要な役割を果たしています。サスペンションブッシュは、車体とタイヤをつないでいるサスペンションアームの接合部に使用される部品で、多くが伸縮性に富むゴム製ですが、負荷がかかる部分であることから劣化しやすい部分です。同じ車に長い間乗り続けたい場合は点検・交換が必要になってくるでしょう。

 

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